トップ>栃木県・県央の城>日光市>小倉城
小倉城
読み・・・こぐらじょう
所在地・・・栃木県日光市小倉(旧今市市)
築城年・・・天文年間(1532〜55年)
築城者・・・桜本坊(桜本院)昌安
主な城主・・・桜本坊(桜本院)
桜本坊の城
戦国時代、日光山の所領は71郷あったという。その所領は衆徒坊の坊領に分けられて支配されていた。
小倉郷も日光山の所領の1つで、桜本坊が支配していた。そして桜本坊昌安が天文年間(1532〜55年)に小倉城を築いたと言われている。
1587年10月25日、小倉城で戦いがあった。
桜本坊宗安が著した「三十講表白奥書」によると、
「同月廿五日、小倉小屋ヲ宮・佐竹ヨリ責落、当日責返、今泉・戸祭討取候」
とあり、桜本坊と日光山勢力が宇都宮・佐竹連合軍が守る小倉城を攻め落とした。当日に攻め返されるも、宇都宮氏の一族である今泉氏と戸祭氏を討ち取ったというのである。
この時期の日光山は、壬生氏・北条氏と結びついており、宇都宮氏とは対立関係にあった。
<現在の状況>
小倉城へは登山口から登ることができ、目印のついた木を見て登って行けば、迷わず山頂まで登ることができる。
山頂にある2つの曲輪は、どちらも良好な形で残っていて、見応えある城である。
小倉城の地図→